生活習慣病といわれる、高血圧症、糖尿病、高脂血症、高尿酸血症、メタボリックシンドローム
などの治療に、薬物のみではなく、食事、運動、生活改善、体質改善、禁煙指導などを取り入れ
ながら積極的にとりくんでいます。
また、花粉症、喘息などのアレルギー性疾患(湿疹、アトピー性皮膚炎などの皮膚科領域含めて)の治療も得意分野です。
肝機能障害に対しては、プラセンタ療法を取り入れています。
不眠、気分の落ち込み、人前に出るとどきどきして思うように行動出来ない、外に出るのがつらいなどの心の症状にも対応可能です。また、症例によっては、東洋医学的アプローチも行います。
- インフルエンザ
- 脳梗塞
- うつ、不安
- 花粉症
- 頭痛
- 更年期障害
- 高脂血症
- 糖尿病
- 不眠
- 高コレステロール血症
- 肥満
- 自律神経失調症
- 高血圧
- メタボリックシンドローム
- 高尿血症・痛風
- 喘息
- 生活習慣病
花粉症は、花粉が原因で起こるアレルギー疾患です。
眼と鼻の症状(くしゃみ、水様性鼻汁、鼻閉、眼の痒みなど)が主症状です。そのほかにも、皮膚症状(痒み、発赤)、下気道症状(喘鳴、喘息)を、起こすことがあります。胃腸症状を伴うこともあり、症状は多彩です。
日本で約60種類の花粉症が報告されていますが、その中でも、スギ花粉症が最も多く、6人に一人がこの疾患に悩んでいるといわれています。花粉症は、原因花粉が飛散しているときしか症状が出現しません。
治療には、花粉日記などを利用して、自分の症状の変化をチェックすることが大切です。このことは、使用薬剤の効果を見るためにも必要です。
薬物療法は、抗ヒスタミン薬が中心です。最近の抗ヒスタミン薬は、作用時間が長く、眠気や口渇の副作用が少ないものが多いです。また、花粉が飛び始める2週間前くらいから薬物治療を始めることを、初期治療といいますが、この初期治療を行うと、花粉飛散シーズン中の症状を発現を遅らせたり、軽減させたりする 効果が期待できます。
自分の花粉症について、自己判断せず信頼できる内科、耳鼻科の医療機関に相談しましょう。
高脂血症とは、血液中の脂質の濃度が高くなる病気のことです。一般に健康診断などで行われる血液検査で、(1)血清総コレステロール値が220mg/dl以 上、(2)中性脂肪(トリグリセリド)が150mg/dl以上、(3)LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が140mg/dl以上、(4)HDLコレステロー ル(善玉コレステロール)が40mg/dl未満のいずれかの場合には、高脂血症として何らかの治療が必要な状態です。
高脂血症は、動脈硬化を促進し、心筋梗塞や狭心症、脳梗塞などの重大な合併症を引き起こす可能性があります。動脈硬化は、脂質成分や線維成分などで出来た塊が血管の中にたまる病気 です。高脂血症を放置していると、血管内膜に脂質成分の塊が増えて、血管内腔が狭くなったり、血栓が生じやすくなったりして恐ろしい合併症に発展します。
食生活で気をつけることは、食べ過ぎや糖質、脂質、コレステロールの取りすぎに注意して、摂取カロリー量を抑えることが必要です。また、脂質の摂りかたにも注意が必要です。動物性脂肪だから体に悪い、植物性脂肪なら安心という考え方は、正しくありません。現在の栄養学では、動物性や植物性、コレステロールの多い少ないではなく、脂肪の中に含まれる、脂肪酸の種類で脂肪分を分類します。
体に良い脂質の指導、また、高脂血症といわれた場合の食生活の指導、運動を含めた日常生活のアドバイス、さらに、必要なときに適切な内服薬の投与を行います。
糖尿病とは、インスリン作用不足により起こる慢性の高血糖状態を主徴とし、特徴ある代謝異常を来たす疾患群と定義されます。これらの異状によって、網膜や 腎の細小血管、および全身の動脈硬化、神経障害、白内障も起こし、日常生活の質(QOL)の、著しい低下がもたらされます。
糖尿病は、多くの場 合自覚症状に乏しいのですが、高血糖(200mg/dl以上、中等度以上のインスリン作用不足が持続すると、口渇、多尿、多飲、急なやせ、易疲労をきたし ます。さらに何年も続くと、視力低下、手足のしびれ、便秘、発汗異常などが現れ、中高年では動脈硬化に伴う合併症が早発しやすいのです。
つまり、糖尿病は自覚症状がなくても、放置したり、不十分な治療を続けたりしていると血管の病気が進行する疾患です。
血管の病気は、詰まるか破れるかしないと症状が出ません。しかし、この時期になってあわてても手遅れであることが多いのです。
糖尿病は、初期の段階で発見され、適切な生活指導、食事指導がなされ、守っていければ、内服薬なしでコントロールすることも可能です。まず、疾患についての正確な知識と、自分の食生活を含めた日常生活の見直しが必要です。
眠りたいのに、眠れないー不眠症は非常につらいものです。
不眠には、寝つきが悪いタイプ、熟睡出来ないタイプ、早く起きてしまうタイプがありま す。まずは、不眠のタイプを分析して、自分にあった対策を考えましょう。そして、原因を一緒に探していきましょう。現在の睡眠薬は、眠れないときには安心 して飲むことが出来ます。基本的には、安心して睡眠薬を飲みながら、ゆっくりと眠りの習慣を身につけ、眠りにこだわらないようになれば、いずれは睡眠薬を 飲まなくても眠れるようになります。
血圧で健康をチェック
血圧が高いままでいると、生活習慣病の要因のひとつになります。自分の血圧値をはかり日ごろから、健康管理を心がけましょう。
最大血圧とは?心臓が収縮して全身に血液を送り出すとき、血管に加わる圧力は最大になる。このときの血圧を最大血圧という。(収縮期血圧)
最小血圧とは?心臓が拡張して血液量が最も減ったとき、血管に加わる圧力は最小となる。このときの血圧を、最小血圧という。(拡張期血圧)
血圧が高いとなぜいけないの?
高血圧になると心臓にはより大きな負担がかかり、血管(動脈)は血液の強い圧力により傷み始め、動脈硬化(血管の障害)をおこしはじめます。
高血圧から起こりやすい合併症としては、
- 脳:脳卒中→
- 脳出血
- 脳梗塞
- くも膜下出血
- 心臓:心臓病→
- 狭心症
- 心筋梗塞
- 心不全
- 腎臓:腎不全
定期的に、血圧を測りましょう
高血圧による合併症は、徐々に進行します。定期的に血圧を測り。血圧が上がってきたり、高い値が続いたりするようなら、医師に相談しましょう。
高血圧の人は、脳卒中で13倍、心臓病で2.4倍危険率が高くなります。

知っていますか?
主な食物の塩分含有量
- 調味料:
- 味噌大匙1=2.2g
- しょうゆ大匙1=206g
- 漬物:
- たくわん2切れ=0.8g
- 梅干1個(10g)=2.2g
- 加工食品:
- はんぺん大1枚(120g)=1.8g
- ロースハム2枚(30g)=0.8g
- 食パン1枚(60g)=0.8g
- 塩鮭一切れ(55g)=1.2g
- アジ干物一枚(80g)=1.4g
- 即席ラーメン一袋(85g)=5.4g
- 料理1人分:
- かけそば3.5〜4.5g
- にぎりずし=3.5〜4.0g
ベルトの穴がひとつ増えると寿命が一年縮まる!!といわれます。内臓の周りに脂肪がつく内臓蓄積型肥満は、すべての生活習慣病とかかわりがあります。内臓 蓄積型肥満に加え、血圧、中性脂肪、血糖のうち二つ以上が少し高い状態をメタボリックシンドロームといい動脈硬化が進み、狭心症や心筋梗塞の危険が高まっ ている状態と考えられています。
内臓蓄積型肥満の指標として、腹囲の測定があげられます。腹囲を測る位置は、ウエストの一番細い部分ではなく、 お臍の高さの周りです。この、腹囲が男性で85cm以上、女性で90cm以上の場合、まず内臓脂肪型肥満と判断します。それプラス、(1)収縮期血圧 135mmHg以上、または拡張期血圧85mmHg以下、(2)中性脂肪150mg/dl以上または、HDLコレステロール(善玉コレステロール)40mg /dl未満、(3)空腹時血糖110mg/dl以上のうち2つ以上当てはまると、メタボリックシンドロームです。メタボリックシンドロームは耳慣れない言葉だ とは思いますが、現在注目されている疾患です。メタボリックシンドロームに当てはまりそうな方は、医師と相談することをお勧めします。
高尿酸血症を治療しないで放置しておくと、体の中で多くなった尿酸がとけきれずに関節などで結晶化し、痛風やさまざまな病気の原因になることがあります。時には、腎臓に結晶化して尿路結石や腎機能障害をひきおこします。
そのほかにも高尿酸血症の患者さんは、高血圧症や高脂血症などの生活習慣病を合併することが多く、動脈硬化が起こりやすくなるといわれています。本当に怖いのは、これら合併症なのです。 痛風にかかるのは、ほとんどが男性です。比較的几帳面な人、仕事をバリバリやる人、アルコールをたくさん飲む人、肉食を好む人に多いといわれています。20歳代から50歳代に起こりやすく、女性や子供には少ない病気といわれています。
痛風になりやすいかどうかは、多少遺伝的素因果関係しています。また、食生活の欧米化、アルコール摂取量の増加、体系の肥満化、ストレスの増加などの環境要因の変化で、患者さんの若年化が進んでいます。
痛風とは、尿酸の血症が関節に沈着して起こる病気です。通風の発作は、関節が赤くはれ上がり激しい痛みを伴います。ある日突然起こり、ほうっておくと 1〜2週間くらいでおさまります。しかし、そのままにしておくと慢性化し、数年のうちに必ず再発し、だんだん慢性化していきます。
痛風は、発作がおさまっている間は何の症状もありませんが、放っておくと尿酸の結晶が関節だけでなく腎臓にも沈着し、腎障害などを引き起こします。また、痛風結節とい われる尿酸の塊が耳や足の親指、肘の関節などにできたりします。痛風の影には、必ず高尿酸血症があります。逆に、高尿酸血症だからといって、必ずしも痛風 発作がおこるとは限りません。
高尿酸血症の診断には、血液中の尿酸の値を調べることが必要です。
体の中では、毎日ほぼ一定の尿酸が作 られ、ほぼ同量が主に腎臓から尿中へ排泄されます。しかし、尿酸が作られすぎたり排泄されにくくなったりして、この産生と排泄のバランスが崩れると、体内 に尿酸の量が増えすぎて、高尿酸血症となります。高尿酸血症の原因は3つのタイプがあります。高尿酸血症の患者さんの60%は尿酸が排泄されにくいタイ プ、20−30%は尿酸がつくりだされやすく排泄されにくいタイプ、10%は尿酸が作り出されやすいタイプです。尿酸の値とともに、自分のタイプを調べ、 その状態にあった治療が必要です。
また、高血圧症、糖尿病、高脂血症などを合併している場合、同時に治療していくことが必要になってきます。
喘息は、慢性的に気道(のど、気管、気管支などの空気の通り道)に炎症が起こる状態を言います。炎症は、タバコやアレルゲン(ホコリ、ダニ、犬や猫の毛な ど)、ウイルス感染などが刺激となって起こります。精神的なストレスが刺激となることもあります。こうして炎症が起こると、気道平滑筋が収縮したり、気道 粘膜が腫れたり、粘液が出てきたりして、気道がせまくなることにより、喘息発作を起こします。発作の時には、激しい咳をしたり、呼吸をするたびに“ぜー ぜー”、“ヒューヒュー”という音が鳴ったりします。
発作はいったんおさまっても、繰り返されます。これは、喘息患者さんの気道では、炎症を起 こす細胞(好酸球、肥満細胞など)が、健康な人に比べて多く存在しているため、いつも気道が炎症を起こしている状態になっているからです。この炎症のため 気道粘膜が赤く腫れたり、上皮細胞がはがれたりしていて、少しの刺激ですぐに反応してしまうのです。激しい発作が起こっているときには、気道平滑筋が収縮 して気管がせまくなり、呼吸が出来ない、息が吸えても吐けない状態になります。さらに、こうした発作を繰り返すことで、気道の壁が厚くなったまま、元に戻 らなくなってしまい、絶えず息切れがするなど、喘息を悪化させることがあります。
喘息は完治が難しい病気ですが、発作を防ぎ症状をコントロールすることにより、喘息のない人となんら変わりなく日常生活を送れるようになる可能性があります。
適切な、薬剤の使用、日常生活の改善、生活上気をつけること、さらに、自分の病気の状態を把握することにより、克服可能な疾患と考えます。
高血圧症、脳卒中、心臓病、糖尿病など、かつて成人病と呼ばれた病気の進行には偏った食事、運動不足、喫煙、過度のアルコール摂取などの生活習慣が関係していることがわかってきて、生活習慣病と呼ばれるようになってきました。
これら、生活習慣病は若いときから正しい生活習慣を身につけることでかなり予防できます。また、ひとたび病気にかかってしまった方でも、生活習慣を改めることで振興を遅くし、症状を軽くすることができるようになります。
特に誤った食生活、すなわちカロリー、脂肪、塩分の取りすぎの見直しが重要で、かつすぐに取り組みやすいことです。